
蜂蜜梅干しと塩梅干しの効果効能の違いは?梅干し目的ごとの食べ方とレシピ
はちみつ梅干しと塩梅干しの栄養や効能効果はどう違うのでしょうか?
はちみつ梅干しと言ってもそんなに甘くなくてしよっぱい蜂蜜梅干しもあります。
梅には多くの効果効能があります。
梅の成分と作り方を見ながら目的別でどちらの梅干しをどう食べたらいいか考えていきたいと思います。
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目次
はちみつ梅干しがより高い効果とは
はちみつ梅干しは、普通の梅干しより老化防止によいとされる「梅グリナン」が多く含まれています。梅グリナンのより効果を目的としたときは、蜂蜜梅干しを食べます。
抗酸化作用・老化防止
抗酸化作用、ひいては老化防止につながります。
呼吸している私たちには酸素は欠かせないものですが、酸化力の強い活性酸素は、最近ではとても有名な物質です。
老化や生活習慣病、ガンなどいろんな病気の原因となります。
体は、抗酸化酵素や抗酸化物質で活性酸素とのバランスを取りながら生きています。
このバランスが崩れてしまうとガンや動脈硬化、脳梗塞などの生活習慣病などが起きてしまいます。
この抑制力が強くある実力の持ち主が「梅グリナン」という成分です。
白澤卓二先生(お茶の水健康長寿クリニック 院長)によると、梅グリナンは、水で塩抜きした梅干しの塩分が出切った時に、梅のタネからより梅グリナンが出てくるそうです。
抗酸化作用、老化防止については、蜂蜜梅がより適していると言えます。
普通の塩漬け梅干しとはちみつ梅干しの違いは、梅干しを水で塩ぬきすると、梅干しの種から梅リグナンという物質が出てきます。
梅干しから蜂蜜梅干しを作る
材料 (三人分)
白干梅500g
砂糖(三温糖)100g
みりん 100cc
はちみつ 100cc
りんご酢100cc
作り方写真/引用元:https://cookpad.com/recipe/3441413
梅リグナンは老化防止の効果があると。老化予防ではなく、老化防止とは心強いです。
カルシウムの吸収を促進させる
これも老化防止にもつながります。クエン酸と一緒食べるとカルシウムの吸収がしやすくなり骨の老化を予防します。
テレビによると、骨粗しょう症の予防には夜に梅干しを食べるとより効果的
カルシウムの吸収は夜8時過ぎる頃からアップするので、食べる時間としては、夜にはちみつ梅干しを食べるのが効果的なようです。
レシピ:イワシの梅煮
材料
いわし 4~5尾
梅干し 2個
生姜 1カケ
調味料
水240cc
みりん 大さじ1
しょう油 大さじ1
梅干しを煮て食べた方が血液サラサラ成分が発生し、心筋梗塞や脳梗塞などを予防すると白澤卓二先生(お茶の水健康長寿クリニック 院長)のお話です。
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塩梅干しにより効果
梅干しによく知られた効果でも、塩梅干しにより効果が見られるものを上げてみました。
殺菌効果
食中毒でよく聞くO-157や黄色ブドウ球菌ですが、これらの食中毒菌の増加を抑えてくれる働きが梅干しにはあります。
しかし日の丸弁当のように、梅干し1個をいれて弁当全体に殺菌効果があるというわけではなく、梅干しの周辺しか役立たないとのこと。
確かに殺菌効果はあるのですが、お弁当に入れるご飯は、ご飯を炊くとき、お米1合あたり大きめの梅干し1個を入れて炊飯器で炊いたご飯がいいですよ。
ご飯が炊きあがった時に、梅干しを崩して全体に混ぜ込みます。
ご飯の味は梅の味がするわけではなく、普通に美味しく、酸っぱいわけでもなくご飯が赤いわけでもありません。冷めても美味しいです。
ご飯全体に梅がいきわたるので、おにぎりやお弁当のご飯にはこちらがおすすめです。
レシピ
お米 3合
梅干し 3個
分量のお水でご飯を炊きます。
出来上がったら、梅の果肉をご飯と一緒に混ぜ、全体にいきわたらせます。
種は取り除きます。
ちょ~簡単です。
疲労回復効果 食欲がない
運動会の翌日に筋肉痛になったとかという経験は誰にでもあるはず。
疲れるほど体を動かす、または運動するとき、筋肉を動かします。筋肉を動かすときエネルギーとして糖分が消費されます。
糖分が分解されると乳酸が発生し、この乳酸が疲労の原因であり、筋肉痛の原因です。
乳酸を抑制するのがクエン酸です。梅干しのクエン酸は乳酸ができるのを抑制し、疲れを抑制し疲労回復の力となります。
また、夏に汗をかき、水分(汗)と同時に塩分も排出されます。しょっぱい梅干しを食べることで夏バテを予防し、食欲がない時でも、梅干しの酸味が食欲を増進させます。
またどんなに食欲がない時でも、梅干し1個ほどなら食べられないこともないと思います。梅干しはクエン酸や塩分を補給する強い味方になるはず。
疲労回復を目的とした場合は、一般的な塩梅干しが適しています。
または梅干しを作るとき、最初に梅を塩漬けにするときに出てくる梅酢が良いです。
梅酢もサラダのドレッシングにしたり、大根などのお漬物など工夫次第で活用できます。クエン酸も豊富で、完熟梅に含まれていた水溶性のビタミンもありとても良い調味料と言えます。
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カルシウムの吸収を促進させる
これも老化防止にもつながります。クエン酸と一緒食べると吸収しやすくなり骨の老化を予防します。
テレビによると、骨粗しょう症の予防には夜に梅干しを食べるとより効果的
ダイエット効果
梅干しのクエン酸が脂肪やカロリーを消費させ血糖値の上昇も防ぐので、とてもダイエットにはよい食品です。
筋肉の機能を活性化
運動しなくても、有酸素運動をするときに使う筋肉の遅筋を増やす働きがある。
全く運動しなくてもよいというわけはありませんが、運動不足気味であるのなら、梅干し習慣は悪いことではありません。
胃がんを予防する
胃ガンの原因の一つといわれているピロリ菌。
ピロリ菌はタンパク質を分解する酵素があり、ピロリ菌の酵素が原因で、胃の粘膜を分解しガンなどの病気が発生します。
梅干しはピロリ菌の悪さを抑制し、胃ガンなど胃の病気を予防します。
ピロリ菌を抑制する働きとしては1日2個の梅干しを食べるとよいとされています。
他にCMでよく見かける
どろどろ血液や高脂血症
体内の老廃物排出
インフルエンザ予防
肝機能向上作用として二日酔いや乗り物酔いにも
梅干しはアルカリ性食品なので、酸性に傾きがちな体を中和しバランスを整えてくれるとても頼りになる食べ物です。
食べ過ぎるとどんな影響があるの デメリット
梅干しは塩分濃度によりますが、あんまり塩分が強すぎると高血圧や腎臓病の原因となってしまう心配があります。
最近の市販の梅干しには、塩分濃度が表記してありますので、確認して購入するのが良いでしょう。
また作るときはあまり塩分濃度が低いとカビの原因になってしまうため、塩分濃度10%以下にすると作るときにはとても注意が必要になってきます。
梅干しは一日に何個までか?
1日1~2個が適量かと
梅干しの塩分量だけでなく、塩分の摂り過ぎはよくないことは、皆さまよく知っていると思います。
どうしても日本の食生活は塩味の文化です。
能狂言でも、太郎冠者(たろうかじゃ)、次郎冠者の砂糖についての物語があるように、砂糖はとても貴重なもので庶民に出回ることはほとんどありませんでした。
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まとめ
はちみつ梅干しと普通の梅干しどちらも梅干しの効果は絶大です。
梅干しがしょっぱくて苦手な方も多いと思います。しかし梅干しは1日1個食べるだけでも健康にはとても良い習慣です。1個くらいなら塩分の摂りすぎになることもありません。
基本的に日本食は塩分を多くとりすぎてしまう献立になりがちです。食習慣はラーメンのスープは飲み干さない、味の濃い味付けには気をつける。など食習慣を見直すことは大切です。
味の濃いものが好きな方は、今からでも遅くありません。酢やレモン汁などを上手に使う、汁ものは少し冷めて塩分を少し強く感じるようになってから食べるなど、食事や献立に気をつけるようにしていきましょう。
参考:紀州梅効果研究会